カーエアコンのガス量は圧では測れない!

そろそろ九州地方では暑い日が多くなってきています。

カーエアコンのガスについてお話ししたいと思います。

「エアコンの効きが弱くなった」とガソリンスタンドなどで言うと

「あーガスが減っていますね。補充すれば効くようになりますよ!!」

なんて言われて適当にガスを入れられて、。

多少効きが良くなって満足している方の多いこと。。。。。

あまりよくないです。

 

エアコンに入っているガスの量は

クルマによって違い、ボンネットを開けるとステッカーに書いております。

ハイゼットカーゴ 300g

追加補充禁止

 

 

 

 

 

 

フーガ 550g

冷媒封入量は重量で管理願います

 

うちもそうですが、ガスが減っているかはある程度「マニホールドゲージ」というもので

高圧側と低圧側のガス圧を測ることでわかります。

 

ですが!!!

測っているのはガスの圧力であって、

ガスの量そのものではないんです。

簡単に言うと、

飲みかけのペットボトルのコーラの炭酸の圧力を測って、

中のコーラの量がわかりますか?

ある程度はわかりますよね。(;^_^A

ほとんど入っていなければ、炭酸を感じないし、

一杯に入っていてもあまり感じませんよね。

でも、5割か9割かはわかりませんよね?

開けたときおんなじくらい「シュ」っていいます。

コーラの量で言うとカーエアコンは8割くらいが適量です。

(まあ、正確にはガスが抜けてもコーラは残りますが、イメージということで)

 

で、話は戻りますが、ガソリンスタンドでガスを足すだけではダメなんです。

結局ガスが多すぎてコンプレッサーが早めに止まったり、

少なくて、効くことは効くがキンキンの風が出てこないなんてことになりやすいです。

 

整備工場でもガス量を測定する機械を必ずしも持っていませんが、

整備工場ではガスを一旦すべて抜き、真空ポンプで中を空にしてから

新しいガスを缶単位(たいてい200g缶)で入れます。

それでも、例えばうちのネイキッドは340gなので、約1缶半です。

見えないガスの缶半分ちょいを入れるのは

ガス圧の上がり方などを見て、経験で入れていきます。

 

さらにガスにはオイルが混じっていて、

これも適量でないと、

ガスだけ足してると、

そのうち足りなくなってコンプレッサーに悪影響が出ます。

 

うちにもマニホールドゲージがあって、

昨年までさんざん苦労して格闘していました。

でもしっかりキンキンに効かすには、

ガスの量を測って、

エアコン経路の内部も清掃、

オイルも補充してくれる

機械でないとダメなんです。

なので今年はそれがある知り合いの整備工場に持ち込んで施工してもらいました。

以下は当店の業務用車両3台の症状と結果です。

 

①ダイハツネイキッド(LA750Sターボ)

症状

去年からさんざん苦労していたエアコンで、効くには効くが、キンキンの風が出なくて

猛暑日には15℃くらいの風しか出ず、暑く感じていました。

昨年、自分でガス抜き、真空引きをしたのですが、それでもだめです。

もっとも、このクルマの温度センサー(サーミスタ)が古くなっていて、

10℃になるとコンプレッサーが止まってしまっていました。

本来でしたら7℃くらいまで行って初めて凍らないように止まるはずです。

10℃で止まっても、12℃くらいで動き出すのに、その時の冷え方がいまいちでした。

去年はそんなこんなでそのままにしていましたが、

今年は早めにその機械がある友人の整備工場に持ちこみました。

機械にかけてみるとガスは200gしか入っておらず、

オイルもごくわずかしか出てきませんでした。

自分でマニホールドゲージで測った時はそこそこいい感じだと思っていたのですが、

結局コーラで言うと半分しか入ってなかったんです。

そこにある機械で

古いガスとオイルを回収し、

真空引きを何度も繰り返し、

エアコンの経路を清掃し、

新しいガスとオイル、

さらに定評のある添加剤WAKO‘Sの「パワーエアコン プラス」も入れました。

結果

10℃でコンプレッサーが切れてしまうのは変わりませんが、

12℃で再起動してからの冷え方が今までと違い

一気に冷えるので、15℃とかの風が出てくることはありません。

常に9℃~11℃くらいの風が出てくるのでとても快適です。

 

 

 

 

 

 

 

 

②日産フーガ(GY50)

症状

これと言ってネイキッドのように冷えないということは無く、吹き出し温度も7℃で

問題ないレベルなのですが、購入後13年一回もガスの補充、入れ替えをしていなかったので

どうなっているのか知りたいのもあって施工することにしました。

結果

ガスは550gが指定でしたが350gしか入っていませんでした。オイルも少量。

でこのクルマは配管が詰まり気味だったらしく、

数回真空引きをした後の数値がかなり改善されました。

今までしっかり効いていたといたと思っていたのですが、

キンキンの感じが全然違い、冷気の強さを感じました。

この時もWAKO‘Sの「パワーエアコン プラス」を入れたのですが、

施工後はエンジン音が静かになりました。

理由は、

大型セダンのオートエアコンは四季に関係なくコンプレッサーが作動しますが、

おそらく配管が狭くなっていてコンプレッサーに負荷がかかっていたんだと思います。

まだまだ乗り続けるのでやっておいて本当に良かったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ダイハツハイゼットカーゴ(S321)

症状

エアコンは効きは問題ないのですが、コンプレッサーの電磁クラッチが頻繁にオンオフを繰り返します

(約10秒くらい)外気温が涼しいときはそういうこともあるのですが、暑くても頻繁だったので、

調べたところ、圧力センサーの不良とフィルターが不調になるとこの症状になるらしく、昨年替えて

真空引きしてガスを入れましたが、変わることはありませんでした。

結果

ガス量は250gで少し少ない感じです。オイルが30mlくらいしか入っていませんでした。

これと言った原因はわかりませんでしたが、施工後はコンプッレッサーの頻繁なオンオフは無くなり、

オンの時のエンジンパワーが食われている感じが減りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論

ということで

エアコンが冷えないときはそういう機械があるお店に持っていって

リフレッシュしてもらうのがいいと思います。

エアコンに関しては

冷えない要素がいっぱいある(ガス漏れ・詰まり・適正量他)うえ、

原因追及するのが難しいので、

然るべき機械を使って、

然るべき技術の店に依頼

するのが一番ということだと思います。

お店は今回

山口オートサービスさんにお願いしました。

http://yamaguchi-auto.co.jp/